私たちの取組2022 / 12 / 06

★12/4(日) 職員全体研修★

12月4日(日)、令和4年度(2022)年度 職員全体研修が開催されました。

当日、諫早地区FLATの多目的室からYouTubeで生配信され、職員は各事業所や自宅で視聴します。

主な内容は、グッドチャレンジグランプリです。

グッドチャレンジグランプリとは、各事業所の日々の支援の取り組み、挑戦した事を資料(文書、スライド両方)としてまとめ、発表するもの。

地域生活(グループホーム)、触法、就労移行、生活介護、というように分野別に予選を勝ち抜いた9組の事業所の職員が、本選として発表を行い、投票で選ばれた優秀なチームには様々な賞金や研修旅行、豪華プレゼントが贈られます。

ゲスト審査員として、長崎純心大学の学生2名と、会津大学短期大学部の市川和彦先生、鎮西学院大学の金文華先生にお越しいただきました。

見事、豪華プレゼント(清香園のお食事セットと、講師賞の豪華ハム詰め合わせセット)をダブル受賞したのは、ホームさいごうの「当たり前からの脱却」です。

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(発表内容)

ホームで常に手袋をつけているSさん。

手袋をつけていないと、爪をはがしてしまう癖があり、かれこれ10年、手袋生活を続けています。

しかし、本当に手袋をはめないと生活できないのか、これは、身体拘束にあたるのでは、と、職員の間から様々な改善策が出されました。

ハンドマッサージ、ネイルシール、柔らかい人形を握る、等々。

そんなとき、Sさんの好きなYさんの顔写真入りクッションはどうか、ということで、さっそく作ってみると、なんと効果抜群、大事そうに抱えて過ごされ、抱えている間(1時間から2時間)は爪を触ることはありませんでした。

他の取り組みの効果はあまりありませんでしたが、Yさんが大切な存在であることが再認識されました。愛する人の効果は絶大です。

また、以前の会話はオウム返しがほとんどだったSさんでしたが、自ら言葉を発すること徐々に増えていきました。

今後、職員はクッション以外の取り組みや、YさんとSさんが二人でできることを増やす支援を行っていくそうです。

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理事長からは、「愛する人の効果を上手く引き出し、幸せな気持ちを大切に支援を行うところが何とも福祉らしい。精神科医療にはない発想。とても良かった。」と講評をいただきました。

発表を行った職員は「ホームの皆のおかげで賞が取れた。これからも、様々な工夫を重ね、支援していきたい」とコメント。

 

資料には、Yさんのクッションを抱きしめるSさんの写真などが添付され、とてもわかりやすくまとめられています。

グッドチャレンジグランプリでは、支援のPDCA(計画・実行・評価・改善)を簡潔にまとめ、外部機関に提出できるレベルの文章、資料の質を目指し、作成します。

全く知らない事業所でも、その事業所ならではの取り組み内容を短時間で、より深く知ることができます。

たまにしか会えない職員同士の交流も生まれ、年に一回の職員研修の醍醐味です。

来年は、どんな内容の発表が行われるでしょうか。

乞うご期待!!!

YouTube配信はこちら↓

 

※以下発表内容です。

分野 事業所 題名
ジョブローテーション 「からだ探検隊をやってみよう!」

~放課後等デイサービスにおける障害児への性教育について~

地域生活 HOMEさいごう 「当たり前からの脱却」
触法 雲仙・虹 やはり、本人の言葉は重い!

「雲仙・虹 犯罪防止標語コンテスト」から学んだこと その2~

就労A型 ブルースカイ 「安全で安心な食事提供のために」

~手洗いで始まり、手洗いで終わる~

就労移行・自立 長崎障害者就業・生活支援センター 「働きたい」を叶えるために

~精神障がいのある方の就職への挑戦~

相談・居宅 BRIDGEはあと 「居宅支援法人、始めました」

~‘‘自分の選んだアパートで暮らし続けたい’’をサポート~

児童 PARKふたばっこ Aさんが楽しく過ごせる方法~帰り送迎までの45分間~
就労B型 WORKさせぼ 「できた!」を感じて笑顔で働く

~作業アセスメントを活用した取り組み~

生活介護 TERRACEからふる 「できた!」を一緒に

~生活場面における自立課題の新しい役割について~