私たちの話2023 / 02 / 10

【ITO PROJECT】クラシックコンサート♪♬

「今日は、Hさんと、ご家族のために演奏します」

「みなさん、ドレミの歌好きですか~?」

クラリネット、ピアノ、歌の音色が優美に混ざり合うと、利用者さんたちが嬉しそうに拍手をしています。

今日は諫早の生活介護事業所「TERRACEなかやま」の利用者さん(Hさん)のお誕生日を祝って、クラシックコンサートが開催されました!

このコンサートは、年間を通した「ITOプロジェクト」と呼ばれるイベントの一環です。

「ITOプロジェクト」とは、毎月、その月が誕生日の2、3人の利用者さんに対してその方のしたい事や望みを叶えるイベント。

このプロジェクトには支援を行う職員の、以下の3つの意味が込められています。

「ITO」の意味とは、、、

1.「糸」→糸か束ねられて強くなるように、力を合わせてチーム支援を行います。

2.「いと」→古語で「とひきり」という意味。 いつも以上にこだわり、大胆に挑戦します。

3.「意図」→利用者の潜在的ニーズを念頭にプロとして意図ある関わりを持ちます。

 

利用者さんの夢を叶えると同時に、職員も普段の業務に「ワクワク」がプラスされます。

例えば、料理が好きな利用者さんには、一緒にパンを焼く体験をしたり、いちご狩りに行ったり。

自分の言葉でやりたい事や希望を言うことができない利用者さんの場合は、ご家族の方と相談したり、普段の様子から「この方には、○○が向いているのでは?」と推測し、アイデアをカタチにしていきます。

 

Hさんは普段からクラシックが大好き。

ご家族と担当の職員1名で去年の7月頃からこのクラシックコンサートを計画してきました。

演奏してくださったのは、地元の演奏家「ムジカ・ルチェンテ」の方々です。

 

弾いてくださったのは「ドレミの歌」「エーデルワイス」「愛の夢」「幸せなら手をたたこう」など。どれも軽やかで美しく、楽しい曲です。

週に1回、音楽教室に参加しているなかやまの利用者さんは、音楽が好きな方ばかり。

音に合わせて拍手をしたり、笑顔になったり。

 

「○○さんが拍手してる、すごい」

人と何かを繋げ、幸せを創り出すことが福祉に携わる職員の役割の一つです。

それで何かが生まれた瞬間を目の前で見られることが、伴走者であることの醍醐味。

そして何より今回は、地元の演奏家の方々に協力していただき、広いフィールドでのプロジェクトが実現しました。

 

最後に演奏してくださった曲は、「また逢う日まで」。

今日で終わらず、今後も利用者さんとこうした地域の方とのつながりが続き、また一緒に音楽を楽しむことができたらいいなと思いました。