研修日記 障がい児支援 (PARKさくら)・就労支援 (WORKしまばら)
~「子どもたちがかわいい」~
7月27日、PARKさくら研修。
PARKさくらは、島原地区 の拠点「LOCAL STATION LISE(ローカルステーションライズ)」の2階にある、放課後等デイサービスの事業所。
LISEは通りに面していて、南高愛隣会の各拠点の建物の中で最も、人目に付きやすい。そのためか、玄関がとても広く、通りすがりの人でも、自然と中の様子が目に入る。
玄関を抜け、2階に行く階段を上っている途中から、すでに子どもたちの元気な声が聞こえてくる。
さくらでは、小学校低学年から高校3年までの児童、生徒が利用。普段は放課後の時間のみとなっているけれど、今は夏休みのため、一日中(朝から夕方まで)ここで過ごしている。
惑星のような絵を描き、「すごい、上手い!」と職員からも褒められていた。
帰りの1コマ
7月27日、WORKしまばら研修。
就労継続支援B型のWORKしまばらは、島原地区 の拠点「LOCAL STATION LISE(ローカルステーションライズ)」から一つ道を隔てた反対側にある、まだ建てられて4年の新しい、久遠チョコレートのお店。
店内は、各種様々なチョコレートが円形に並べられていて、明るい、おしゃれな雰囲気。
このチョコレートは、テリーヌと呼ばれる定番商品。
形が整っていて、中のドライフルーツや黒豆の断面がきれいな方を表にして並べ、袋に入れていく。
「私、苦いチョコ苦手」と笑いながら、チョコを袋に入れている利用者さんは、久遠チョコレートの他にも、農場でトウモロコシ作りを手伝っていて、いつも農場主から褒められている、と嬉しそうに話す。
音楽を聴きながら手を動かし、とてもアットホームな雰囲気。
それにしても、たくさんの種類のチョコレートがある。
島原のカステラをラスクにしたもの、島原特産の桑茶など、豊富にそろっている。
そのまま入れると、袋にチョコがベタついてしまうため、小さなペーパーで挟んで入れ、後でペーパーを取る。袋が小さいため、手先が器用でない私は一苦労。
チョコを並べる人、クッキングシートで挟む人、袋に入れる人に分かれ、作業を進める。職員は、全部の工程を1人でやり、苦手なことをするよりも、それぞれが得意なことをして、楽しくできたらいい、と語る。
また、別の利用者さんは、袋にシールを貼る。
この道具は、最近、職員が考え出したもの。シールを貼る位置がすぐにわかるように工夫したという。
職員は、こうした道具を作ったり、試行錯誤を繰り返しながら、利用者さんが昨日できなかったことが今日はできた、という時が一番嬉しい、と話す。
そして、今日できたことが、また明日できなくてもいい。それは、できなくても、できなかったということがわかり、確実に進歩しているということだから。
「毎日、毎日、新鮮で楽しいんです。」
午後になり、今度はチョコレートの製造現場に。
オープンキッチンになっていて、店内の様子をいつでも見ることができる。お客さんも利用者さんが作っている様子を見ることができる。
特に、バレンタインデーや、ホワイトデーには、たくさんのお客さんで賑わう。
「おいしかったよ」という声がダイレクトに伝わり、利用者さんのモチベーションの向上につながっていく。
今から利用者さんたちと一緒に作っていくのは、「でこぼこロッシェ」という商品。
抹茶テリーヌの端切れを溶かして型に入れて、丸い形にする。
全部のチョコレートを型に入れ終わると、
「〇〇さん、10分冷やしてください」と、職員が、タイマー管理が得意な利用者さんに指示する。
溶かして混ぜて、冷やして、簡単な作業であるため、利用者さんも気軽に挑戦できるところが良い。
チョコレートの魅力は、溶かす度に、新しく生まれ変わること。
そうやって無駄なく、何度もリメイクして、一味違った商品がどんどん開発されていく。
職員は、「これくらいでいいいだろう、ではなく、探求心を持って新しいチョコレートをたくさん作り、売り上げを伸ばしていきたい」と力を込める。
このでこぼこロッシェは、ミルクチョコの上にイチゴをかけて2層にし、さらにその上からアーモンドスライスをかけて3層にしている。でこぼこロッシェの中でもかなり人気の高い商品。
食べてみると、ミルクチョコレートの甘さと、イチゴの甘酸っぱさと、アーモンドの香ばしさが口の中に広がって、とてもおいしい。
利用者さんたちも、チョコが好きで、毎月の工賃チョコをとても楽しみにしている。
工賃チョコとは、毎月、工賃と一緒に、商品の端切れや、余った材料で作ったチョコをもらえること。
これも、利用者さんたちが、楽しんで仕事を続けていける秘訣。