私たちの取組2022 / 07 / 01
~「ホースセラピーの現場に関する研究報告会」実施しました~
7月6日(水)、長崎大の多文化社会学部生らが「リサーチ基礎」の授業で、約2か月間実施した「ホースセラピーの現場」に関する調査・研究の報告会を、長崎大にて開催しました。
学生は、「長崎市いこいの里あぐりの丘」内にある南高愛隣会の運営する乗馬施設「TERRACEからふる」の2頭の馬と交流し、関係者へのインタビューを行いました。
あぐりの丘での授業風景(5月14日)
あぐりの丘の2馬 [左:マロン 右:アヤノ]
ホースセラピーとは、馬と接する(馬に乗る、触れる、エサを与える、世話をする)ことにより、心や身体に障害がある方の精神機能と運動機能を向上させ、社会復帰を早めるリハビリテーションの方法の一つです。
学生らの研究発表では、「楽しい」「悲しい」「ほめる」「イライラする」といった人間の態度に対する馬の反応の細かな分析、地域社会における乗馬施設の意義、モンゴルと日本での馬への意識の違いや飼育環境の課題などが報告され、馬と飼育の現場の多面的な姿が浮き彫りになりました。
最後に学生グループが制作した、モンゴルの地を舞台とした馬と男の心の物語が朗読され、会場が感動に包まれるなか、報告を終えました。
報告会には、南高愛隣会の多くの職員が参加し、積極的な意見交換がありました。
報告後に、絢野ナチン南高愛隣会ホースセラピー研究センター室長から、研究の評価と教員、学生らへの感謝の言葉が述べられました。
今後、今回の研究成果を集めた冊子を制作予定です。