🌸瑞宝太鼓雲仙公演2023 鼓響春祭 を開催しました🌸
4月29日(土・祝)、雲仙市愛の夢未来センターにて、「瑞宝太鼓雲仙公演2023 鼓響春祭」
が開催されました。
瑞宝太鼓が自主開催する公演は、5年ぶりです。
瑞宝太鼓の拠点である、ふるさと雲仙の地で、春を祝う喜びの音色を響かせます。
昼の部、夜の部の1日に2回公演です。
昼の部では12時開場にも関わらず、その前からたくさんのお客様が列をなして待っていてくださいました。
舞台の幕が上がると、緑の鉢巻きに西陣織の煌びやかな帯を巻いた緑色の上着、黒い袴の勇ましい姿が見えます。
「ドン」
和太鼓の音が一発、厳かに鳴り響くと、「ドンドンドンドン」
いろいろな種類の太鼓の音色が、後から一斉に追いかけます。
最初の曲が終わると、一人の演者が、チャッパという和太鼓で良く使用される、鳴り物(シンバルのような形)を打ち鳴らします。
「僕のあとに真似してください」「チャンチャンチャン」
お客様もそれに拍手で応えます。
「チャンチャンチャン」
開演当初は、瑞宝太鼓ってどんなメンバーなのか、どんな演奏が始まるか、少し距離がありましたが、これによって皆の心がギュッと一つになりました。
「ヨカッタ、ヨカッタ、ヨカッタナ」
今度はバチでたたくのではなく、演者の声で音を唱えます。
「漸進打波」と言う曲は、アメリカの日本大使館で演奏した曲です。
空港でも演奏したときは、人気を博し、ギャラリーができたと言われます。
舞台公演では、照明のライトによって雰囲気がガラリと変わります。
例えば、青のライトは厳かで満ち足りた、赤やオレンジは元気はつらつと。
「サー、ハ~」
演奏の合間のかけ声が、臨場感あふれ、生の演奏のすばらしさに改めて気づかせてくれます。
音楽がそこかしこにあふれている現代社会。
例えばYouTube一つで誰でもどこでも気軽に音楽に触れることができます。
しかし、その会場にいて、演者の息遣いや呼吸を感じ、音が鳴っていないときも目線の移し方で、体全体で、音楽を奏でる姿に私たちは感動します。
突然、1人の演者にスポットライトが当たります。
笛のまろやかな哀愁ただよう、まるで昔話の世界に入り込んだような、どこかなつかしい、いろいろな思いを乗せた笛の調べ。
最後の曲は、「“WA” The Nippon」
演奏するメンバーはそれぞれ障がいがありますが、舞台の上で感じる障がいはありません。
障がいの有無、国籍、人種を超え、音楽を愛するすべての人に思いを届けます。
演奏を聴き終えた南高愛隣会の職員は、
「いきいきとした姿を見て私たちもがんばろう、と励まされた。瑞宝太鼓以外の利用者さんにも輝ける場所を作っていきたい。」と気持ちを新たにしました。