いろいろな事に興味持って
桑宮未来さん 「職員」を支える。
南高愛隣会には、支援の現場を支える裏方の仕事(事務総合職)もあります。特に600名を超える職員の労務管理は、法人全体の根幹に関わる最も重要な仕事の一つです。
入社9年目で、労務係長の桑宮未来さんにお話を伺いました。
―南高愛隣会の中でも特に労務のお仕事についた理由を教えてください。
障がい福祉分野のパイオニアで、常に「考えて動く」ことが軸にある、南高愛隣会自体にまず興味を持ちました。
いろいろな事に興味を持った大学生活だったので、罪に問われた障がい者についての新聞の連載ルポをきっかけに南高愛隣会の存在を知りました。「長崎にこんな障がい福祉の法人があるんだ!」と、今までの福祉に対する概念が一変し、衝撃を受けました。利用者の思いや願いの実現のため、私も間接的に関わりたいと思いました。特に労務は、法人全体の「縁の下の力持ち」的な存在なので、そこにも魅力を感じました。
―大学での学部・専攻と、その学ばれてきた専門分野が、どのように今のお仕事に活かされていると感じますか。
経済学部で、主に社会保障やリスクマネジメントについて学びましたが、それだけでなく、多方面にアンテナを張って勉強していました。大学での学びが今の仕事に直結しているわけではないですが、労務の仕事は労働基準法をはじめ、様々な法律や制度に基づいているので、大学時代から様々な社会事象に興味を持っていたことは、今に役立っていると感じています。
―入社する前と、入社した後で、お仕事に対するギャップは何かありましたか。
入社前は労務に対するイメージとして、様々な法律や制度に基づく、定型的な仕事が多いと思っていましたが、実はそうではありません。どうしたら職員がより働きがいを感じながら働くことができるか、様々な角度から考える機会が多く、非常にクリエイティブな仕事です。そこに一番おもしろさを感じています。
―主にどのようなお仕事を担当されていますか。
現在、優先的に取り組んでいるのが、法人全体の勤怠管理方法の抜本的な見直しです。新たな勤怠システムの導入・運用に向けて現状の課題を整理したり、準備を進めています。法律や、制度上に問題がないかチェックしつつ、これまでに前例がないことや、法人でまだ誰もしたことがないことに積極的に挑戦しています。
―南高愛隣会での人事・労務のお仕事の魅力や、やりがいを教えてください。
南高愛隣会は、利用者と職員のミッションとして「生きる誇りへの挑戦」を掲げています。労務や人事の仕事は数多くの企業に存在しますが、障がいの有無に関係なく、誇りある人生に向かって、生きがいを求める利用者や職員を陰ながら支えることができるのは、南高愛隣会だからこそ味わえる魅力だと思います。
日々、支援現場の職員から様々な要望や問い合わせを受けますが、今後どう改善していくか常に考えています。これらの課題に対して、いろいろな人を巻き込みながらより良い解決策を提案し、それが職員の働きがいや法人で働くことへの安心感につながったとき、やりがいを感じます。自分にとっては「当たり前」の仕事が、支援現場で働く職員の「当たり前」を支えていると思うと、おもしろい職場だなと思います。
―お仕事が大変と感じるときは、どんな時ですか。また、そうした時、どのように対処していますか。
支援現場の職員から様々な要望や問い合わせを受け、それらを課題として整理・解決しなければならないことが一度に多く出てきたときは大変だと思うこともあります。しかし、負けず嫌いな性格のため、壁が高いほど、「絶対解決するぞ!」「今より良くしたい!」という気持ちの方が勝ります。課題の解決に向け、多方面から方法を編み出していくことはとても楽しいです。
また、困ったときは自分だけで抱え込まず、遠慮なく上司・同僚・後輩など、周囲の人に相談しています。様々な立場の人の意見を聞くと、自分では思い浮かばなかったアイデアが生まれます。ときには、反対意見もありますが、「そういう考え方もあるのか」と、何でも素直に受け入れることで物の見方や考え方に幅を広げることができるよう意識しています。
―趣味、リフレッシュ方法、気分転換の仕方がありましたら教えてください。
趣味は旅行や美味しい食べ物のお店を開拓することです。これまでに行ったことがないお店に行ったり、したことのないことを経験したりして、自分の知らない世界をどんどん広げていきたいです。これは仕事に対する姿勢にもつながっていると思います。
―こんな方と一緒に働きたい、と思う人物像を教えてください。
好奇心旺盛で、考動できる人です。
南高愛隣会の労務の仕事はとても幅広く、工夫次第で、できる仕事の幅はどんどん広がります。そのため、受け身ではなく、様々なことに興味を持ち、「おもしろそう!」「やってみよう!」と思える、積極的な人と仕事ができたらと思います。そうすると、大変なことが多い中でも、やりがいや楽しさを感じて仕事ができると思います。
―学生へのメッセージをお願いします。
私が学生時代に就職活動をしていた頃は、自分がどんな仕事がしたいのか漠然としていました。しかし、だからこそ業種・業界問わず様々な企業について調べたり、説明会に出向いたりして、自分が知る世界を広げようと意識していました。
新聞記事をきっかけに南高愛隣会の存在を知りましたが、当時は自分が障がい福祉の世界で働くことになるなんて全く想像していませんでした。
どこにきっかけが転がっているかわかりません。直感でもいいので、少しでも「気になる!」と思うことがあれば、どんどん前のめりに突き進んでください。そこから広がる何かがきっとあるはずです。