8/21(水)~8/24(土) 大学生 4DAYSインターンシップ🐎🐎
8/21(水)~8/24(土)大学生の4DAYSインターンシップを行いました。
「わ~暑い」「湿気がじわじわ来る」
諫早駅から外に出た瞬間、空を仰ぐ学生たち。
長崎では当たり前の気温に驚く学生たちの出身地はなんと「北海道」
南高愛隣会のインターンシップに参加するために、日本を縦断してきたのです。
今回のテーマは「地域福祉」。最近の福祉学科の学生たちのトレンドです!
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~1日目~
初日のメインは、、、「ラジオ収録」。
南高愛隣会のラジオ「みんなおんなじ空の下」が始まってから1年以上たちます。
「ふくし」の存在をもっと不特定多数の人に届けたい、少しでも何かで困っている人の気持ちが楽になれば、と始めたこの番組に、学生4人がゲスト出演しました。
「ラジオネーム何にする?」
学生同士声をかけあっていて、とても楽しく参加していただきました。
収録が始まると、
「FUKUSHImeets!で南高愛隣会を知って、ネットで調べてみたら、乗馬をしていたり、放課後等デイサービスと学童が一緒になった事業所があって。おもしろそうだったので、ぜひ来たいと思いました。」
とインターンシップに参加した理由や、
「(さっきまで)利用者さんと体操をしていたんですけど、うまく一緒にできず、笑われてしまいました。」など、生活介護事業所での現場体験の感想を話す学生もいました。
ラジオは声しか表に出ず、聞いている人の顔も見えないため、意外と緊張せずに、自分の言葉で思いを伝えることができます。
南高愛隣会のラジオ「みんなおんなじ空の下」、たくさんの人に聞いてもらえたらいいなと思います。
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~2日目~
2日目のメインは雲仙での「乗馬体験」。
南高愛隣会では、利用者が楽しんで健康に過ごせるよう、乗馬をしています。
ホースセラピー研究センターの職員が説明をしました。
「馬の動きをGPSで観測して、そのデータを大学に提供し、研究しています。」
「馬に乗った利用者が嬉しそうな表情をしているなど、雰囲気でわかることだけではなく、例えば、体重の減量に成功したなど、きちんと数値として目に見える変化が現れるように、これからも研究を続けていきます。」
「乗馬はどんな経緯で始めたのですか」と質問する学生。
説明の後には、雲仙の緑あふれる広大な馬場で、馬と触れ合い、学生の目がいきいきと輝きました。
「牧場みたい」
「乗馬って、思ったよりすごく楽しい」
「利用者さんが楽しいのもわかる」
この馬場では、利用者だけでなく、地域の方や子どもまで気軽に乗馬体験ができます。
乗馬を通して、たくさんの人が笑顔になればいいなと思います。
2日目の振り返りタイム。職員との意見交換も活発です。
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~3日目~
見学に訪れたのは、就労継続支援B型の「久遠チョコレート島原店」。
「お~。きれい。」
おしゃれなデザインのパッケージのチョコレートが丁寧に陳列されています。
利用者が日々チョコレート作りに勤しんでいます。
ここで学生が挑戦するのは、チョコレートのテンパリング。
「福祉の仕事で、テンパリングするとは思わなかった」と言いながら、職員の指導を受けながらチョコレートをかき混ぜます。
福祉の仕事では、どんなこともできるのです!
続いて、グループホームで家族生活を送る岩本家を訪問しました。父、母、息子の3人家族です。
家族の歩み、息子の誕生、成長の記録をリビングの壁に大きく貼っています。
障がいがあるとは思えないような、どこにでもあるようなふつうの家。そこには、家族の愛と、それを十数年包み込んできた、職員の愛があふれています。
息子が帰ってきました。
「サッカーするの見てもいいよ」
「ほんと!? 見る見る」
皆で庭に駆け出します。
息子の夢は「サッカー選手」。職員皆で応援しています。
一緒にサッカーを楽しむ学生
岩本家の後に向かったのは、重度の障がいのある利用者が暮らす「ふるえホーム」。
夕方5時半頃、日中事業所から帰ってきた利用者がくつろいでいる時間帯です。
1人の利用者の部屋をノックすると、元気な声が聞こえました。
話を聞くと、岩本家と同じく「ぶ~け」を利用しているとのこと。
柔らかい、ほんわかした雰囲気の方で、ぶ~けの恋活イベントで出会った彼氏さんのことを嬉しそうにお話してくださいました。
「(イベント中の席替えの時も)ここ(私の隣)にずっとおらんね、って言ったと。」
そのイベントがきっかけで意気投合し、今の生活に至ります。
「ここまで利用者の生活が地域に開かれているのは、すごい」
「利用者と地域の架け橋になった職員の話をもっと聞きたい」
ぶ~けのような恋愛・結婚支援を行っている法人はなかなかないため、学生も興味しんしんです。
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~4日目~
いよいよ最終日。今日は、これまでの3日間とは異なり、法人外部と交流できる濃い一日です。
南高愛隣会と連携し、子どもの貧困問題に取り組むNPO法人シームレスの上野理事長のお話を聞きました。
物価高騰、少子高齢化、食糧不足、これからの時代は複雑な問題が絡み合い、誰もが協力して助け合って生きていかなければいけない時代です。
法人では、定期的に高校生や大学生、地元企業を巻き込み、フードドライブを行っています。
上野理事長のお話の後は、いよいよフードドライブ体験です。
集まった食品・日用品をトラックに積み込み、配布場所(諫早市社会福祉会館)へ
食品(そうめん)の仕分け
配布会場では、高校生、大学生、社会人など多様な人が、「困った人の力になりたい」「学校外の社会活動に参加したい」「フードドライブってどんなものか知りたい」との理由で集まり、約1時間ほどで13世帯への配布準備ができました。
「北海道に戻っても、フードドライブをやってみたい」
「以前、こんな形で、食べ物をもらったことがある。いろいろな人のおかげで私のところまで来ていることがわかってとても学びになった」
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あっという間の4日間でした。
北海道と長崎は遠く離れていますが、この濃い4日間の学びを忘れず、それぞれの場所で、精一杯がんばっていきましょう!
いつかまた再会できることを楽しみにしています!